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2009年4月10日 (金)

JM Live in '58

ジャズ アイコンズ シリーズで DVD 化された Art Baleky & The Jazz Messengers のベルギーにおける 1958 年のライブです。在団期間が短かった Benny Golson が音楽監督時代の動く画像が観られるだけで、まず感動します。Blue Note の Moanin' や RCA の Club Saint-Germain, Fontana の Paris Olympia 等と同じ顔ぶれです。

Horace Silver が抜けて統率がとれなくなって低迷していた JM を、Golson が上手にまとめ上げて蘇生させた様子を実感できます。各曲のカウントは Blakey ではなく、基本的に Golson。当時の JM が Golson に委ねられていたことを物語っています。

Blakey がテストを兼ねてかマイクに息を吹き込んで笑いを誘い、場を和ませます。「この曲のフィーチャーは・・・」と語りかけておいて、散々引っ張った挙句に「特に誰もフィーチャーしません。」という決まり文句も炸裂。Blakey は MC とドラムによる盛り上げ役としてのリーダー業に徹しています。

このブログのタイトルに採用させてもらっている Golson 作の Just By Myself がアップ テンポで演奏されているのが気持ちよく、続く Moanin' でも各メンバーのソロが光ります。Jymie Merritt が走り気味であることはライブならでは。Bobby Timmons が弾きながら発する声も、良く聞こえます。

I Remember Clifford では、作曲者だけあって Golson が最高のバッキングを聴かせてくれます。賛否両論はあるでしょうけれど、当時の Golson のテナーは、Ben Webster の流れを汲む男性的なテナーだと思います。

ハイ テンポの It's you, Or No One に続き、再び Golson の Whisper Not。ちなみに、このライブで演奏された Golson 作品がすべて Lee Morgan の Blue Note におけるリーダー作に収録されていることも、興味深いところです。

A Night In Tunisia は Shorter 時代とソロ順も含めて基本的に構成は同じであるのの、微妙にアレンジが違います。Club Saint-Germain でも聴けますが、後テーマにおける Golson のテープを逆回転させたようなバッキングも面白いです。そして、最後は The Theme で締めくくります。

映像ならではの楽しみとしては、Jymie Merritt のギョロ眼がはっきり分かるシーンや、Tunisia で Blakey の準備ができるまで、Golson が無造作にマラカスを振っている様子など。そして、背中を丸めた Lee Morgan と上向きの姿勢でほとんど動かないゴルソンのフロントがカッコ良いです。Golson はいいオヤジに見えますが、当時まだ 29 歳・・・。

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コメント

久々のジャズの日記ですね。

こう言うものが欲しいですよ。

投稿: hootiebird | 2009年4月10日 (金) 11時38分

> HOOTIE BIRD さん

音楽ネタ自体がご無沙汰でした。HOOTIE さんを見習って、時々取り上げるようにしたいと思います。

投稿: ぱるめざん | 2009年4月10日 (金) 12時05分

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